- 公開日:2026.03.09
- 最終更新日:2026.03.09
目次
遺産分割とは?
人が亡くなると相続が開始します。相続人の範囲や、各相続人の法定相続分(相続割合)は法律で定まります(例:配偶者1人と子2人なら、配偶者1/2・子は各1/4 など)。一方で、どの不動産を誰が取得するか、どの銀行口座を誰が引き継ぐかは、自動では決まりません。そこで、相続人全員で「誰がどの財産を引き継ぐか」を決める手続が遺産分割です。
遺産分割時の手続きの流れ
相続人調査
相続人が誰かを確定するために、被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までの戸籍(除籍・改製原戸籍を含みます)を収集します。見落としがあると、後の遺産分割協議や名義変更の手続きがやり直しになることがあります。
配偶者や子どもであれば相続人は当然把握していると思われがちですが、過去の婚姻・離婚や認知など、知らなかった相続人が見つかることもあります。
なお、遺産分割調停や、登記手続、預貯金の引継ぎ手続きでもこれらの書類が必要になります。
相続財産の調査
次に、被相続人が有していた財産を調べます。
不動産は、市町村から名寄帳(自治体により名称が異なります)を取り寄せことになります。窓口で「名寄帳の取得」として問い合わせてみましょう。
預貯金は、各銀行や郵便局に問い合わせ、残高証明書や取引履歴などの資料を取得して確認します。
遺産分割協議の実施
相続人全員で、どの財産を誰が取得するかについて話し合います。
遺産分割協議は、相続人全員が参加して合意することが必須です。相続人が一人でも欠けた状態で協議をすると、遺産分割協議は無効になります。そのため、相続人調査を丁寧に行い、相続人の漏れがないことを確認したうえで協議に進むことが大切です。
遺産分割協議書の作成
協議で決まった分け方は、遺産分割協議書として書面にまとめます。
遺産分割協議書は、不動産の名義変更(相続登記)や銀行の預貯金の解約・払戻しなどで提出を求められることがあるため、適切に作成する必要があります。
不動産の名義変更・預貯金の解約等
作成した遺産分割協議書を用いて、各種の名義変更や解約手続きを行います。
不動産については法務局で相続登記を申請します。
預貯金については金融機関で解約・払戻しの手続きを進めます。
必要書類は手続先によって異なることがあるため、事前に各窓口で確認しながら進めましょう。
遺産分割の際に必要な書類とは
相続人調査では、被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までの戸籍(除籍・改製原戸籍を含みます)を収集し、相続人が誰かを確定します。相続人に漏れがあると遺産分割協議がやり直しになることがありますので、戸籍関係書類は早い段階でそろえておくことが重要です。
相続財産の調査では、遺産の内容を裏付ける資料を集めます。
預貯金については残高証明書や取引明細、不動産については登記事項証明書、不動産の評価額を確認するために固定資産評価証明書などを用意します。
預貯金の解約・払戻しや相続登記などの手続きでは、合意内容を示すために実印が押された遺産分割協議書の提出を求められることが多いです。あわせて、相続人それぞれの印鑑証明書の提出が必要になる場合がありますので、手続先の要件に合わせて準備しておくとスムーズになります。
遺産分割で気を付けるべきこととは
遺産分割では、相続人全員が揃っていなければ協議が無効になります。そのため、事前に戸籍等で相続人をしっかり調査し、相続人全員が参加したうえで協議を行うことが大切です。
また、遺産分割は「遺産が何か」を前提に分け方を決める手続きですので、重大な財産が漏れていないかを丁寧に調査する必要があります。不動産や預貯金だけでなく、有価証券、貸付金、未収金、負債なども含めて全体像を把握しておくようにしましょう。
さらに、遺産分割協議書の記載が不明確だと、金融機関での預貯金の解約・払戻しや、不動産の相続登記ができません。どの財産を誰が取得するのかが第三者にも分かるように、財産を特定できる形で記載し、適切な文言にしておくことが重要です。
遺産分割を弁護士に依頼するメリット
弁護士が遺産分割に関与することで、専門的な知識に基づいて、適切な方法で手続きを進められるようになります。また、当事者同士で直接やり取りを続けると感情的な対立が強まることがありますが、弁護士が間に入ることで、論点を整理しながら冷静に協議を進められるようになります。
それ以上に、遺産分割手続きでは、相続人調査(戸籍収集)や相続財産の調査、協議の進め方の調整、遺産分割協議書の作成、金融機関や法務局で必要となる書類の整備など、手続きに伴う負担が大きくなります。弁護士に依頼することで、こうした複雑な負担から解放されるようになります。
遺産分割でお悩みの方は当事務所にご相談ください
当事務所では、金銭面での有利不利だけに着目するのではなく、依頼者の方が何を大切にしたいのか、どのような形で解決したいのかといったお気持ちやご希望を丁寧にうかがい、その実現に向けて尽力します。相続人調査や財産調査、協議の進め方、必要書類の作成など、状況に応じて適切な手続きを整理しながら進めますので、遺産分割でお困りのことがあればご相談ください。




